アーティスト紹介第一弾 YMO

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今回、私の多大な影響を受けたアーティストであるイエローマジックオーケストラ(YMO)について紹介いたします。

少しでも魅力に触れて頂き、好きになって頂けると幸いです。

数曲紹介する形にしようと思いますが、まずは魅力について語らせて頂ければと思います。

はじめに

まずYMO、非常に有名なユニットですが、テクノミュージックの始祖と言われているのはご存じでしょうか。1978年頃、まだコンピューターミュージックは発展途上の段階で、世界的に見ても、ドイツの「クラフトワーク」と日本の「YMO」のみだったと思います。

以後のアーティストに与えた影響は多大で、例えば「一風堂」、「TMネットワーク」、「高野寛」、「電気グルーヴ」などあげればきりがないですが、多くの影響を与えております。

このジャンルにおいてまさにパイオニア的な存在で、様々な実験的な音楽を制作してきました。

また、ミュージシャンズミュージシャンとも言われ、ミュージシャンから敬愛をされるアーティストでもあります。

メンバーと成り立ち

まずメンバーは細野晴臣、坂本龍一、高橋幸弘の3名からなっておりますが、この3人ともがYMOを結成する前にミュージックシーンにて活躍をしています。

細野晴臣は「はっぴーえんど」という伝説のバンドを71年に結成をしております。これはYMOの約7年前です。このバンドは大滝詠一や、松本隆などが在籍した今となってはとても豪華な布陣になっています。

坂本龍一は東京音大出身で、ソロでオリジナルも出してますし、スタジオミュージシャンとしても活躍してました。

高橋幸弘は「サディスティックミカバンド」というこちらも伝説のバンドで活動をしておりました。

メンバーのYMOに至るまでの音楽は、坂本龍一の一部を除き、決してテクノミュージックではなかったのですが、このような形での音楽を始めようと思った部分も非常にすごいと思います。

また、3人以外にも、サポートミュージシャンとして、矢野晶子や、渡辺香津美など、豪華な面々が参加をしております。

YMOの成り立ちは、細野晴臣が発起人でイエローマジックという黄色人種が奏でる魔法のオーケストラというすごい名前ですよね。

細野晴臣と高橋幸弘は以前からすごく仲が良く、すぐに意気投合をしたらしいのですが、坂本龍一を引き入れるのは大変だったようです。

細野晴臣が事業計画書なるものを作成して、口説き落したようです。

YMOの魅力

YMOの魅力としては、なんといっても楽曲ですが、すごいところは約5年間の活動期間の間でアルバムを作るたびにまったく違う音楽を作ってきたことです。

グループやバンドでよく前期、中期、後期などに分けられますが、ビートルズに匹敵するほどの様変わりを見せております。

曲紹介をしながらその特徴を語っていこうと思いますが、その引き出しの多さには驚かされます。

またテクノミュージックと言いながらもそれぞれの演奏の卓越した技術にも注目です。

細野晴臣はベーシストですが、その動きのあるベースラインが曲の中ですごくインパクトを効かせています。

高橋幸弘はドラマーですが、正確無比なリズムで回りのコンピューター音に非常にマッチしたものとなっています。

坂本龍一のさすが東京音大出身と言えるキーボードの技術にも驚かされます。

テクノでありながら、実は生の楽器も多用して音楽を作りあげていますし、ライブなどを見てもしっかりと演奏をしています。まさにオーケストラといったところでしょうか。

聴いてほしい10曲

前期

1.ライディーン

これは言わずもがなの有名な曲になりますが、あえて選ばせて頂きました。

YMOを一躍有名ユニットに押し上げたヒットチューンです。

作曲は高橋幸弘がメインです。

キャッチーなメロディが抜群なのはもちろんですが、バックのベース音との和音の絡みが秀逸です。特にアウトロのメインメロディとベースだけになる部分を注目して聴いて頂けるとそれがわかると思います。

2.東風

こちらもかなり有名な曲です。坂本龍一作曲のアジアンテイストを感じさせる名曲です。

私もこのようなメロディはかなり影響を受けていて、自身の曲にも和や中華風のニュアンスをいれることが多いです。

こちらは生のベースで演奏がされていますが、チョッパーを利かした音が楽曲に非常にマッチしております。

3.マッドピエロ

ややマニアックな曲になりますが、ファンの中で支持の高い曲です。

細野晴臣作曲です。こちらはこのメロディがいい、というようなキャッチーさはあまりないのですが、曲構成が非常に凝っており、何回も聴くと癖になる一曲です。

ボコーダーを効かせた歌メロも曲に合っています。

中期

4.CUE

細野晴臣と高橋幸弘の合作になります。

どうでしょう、今までの3曲とは別のグループに聞こえませんか?

常になっている独特な音のリフとパーカッション、平安時代の星空を思い浮かべてしまうのは僕だけでしょうか(妄想です)。

5.階段

このあたりが一番マニアックかつカオティックな時期ですね。

高橋幸弘作曲です。ライディーンのような曲も作りながら、このような曲も作れるにはすごいと思います。

重々しいピアノの音が印象的な一曲です。

6.千のナイフ

この曲は坂本龍一がソロで作った曲をYMO版にリメイクした曲になります。

オリジナルもよいのですが、私は乾いた感じのするこちらのバージョンの方が好きですね。

メインメロディーの荘厳さは群を抜いていると思います。和音も完璧で、君が代に通ずる部分すら感じます。

余談ですが、最後の音が残っているのは間違いだったのですが、結果よかったから採用したらしいです。

後期

7.音楽

坂本龍一の作曲です。

当時小さかったこどもに関して作った曲と言われています。

全体的に透明感のある中に、ノスタルジックなアレンジも加わっており、非常に聞き心地がよいです。

8.君に胸キュン

これは有名かもしれないですね。坂本龍一作曲です。

後期はこういった歌謡曲にも手を出しています。歌詞は元ハッピーエンドの松本隆で非常に印象的な歌詞です。

9.邂逅

なんという世界観の曲なんだろうと初めて聴いたときに衝撃を受けました。

坂本龍一作曲です。

10.パースペクティブ

坂本龍一作曲です。

ピアノを中心とした曲ですが、陰とも陽ともとれる独特のニュアンスの曲です。

また、後期の雰囲気をすごく感じるイメージもあります。

以上、いかがだったでしょうか。

1アーティストとは思えない、非常にバラエティーに富んだ楽曲を作っていることが伝わったかたと思います。

ご紹介した以外にも名曲はたくさんございますので、興味を持たれた方は是非聴いてみてください。

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